介護職へ転職して長く働くには

介護職へ転職したら、長く働きたいと考えるのが普通です。転職の際に職場の待遇を知ることに加え、勤務時間や仕事内容あるいは職場環境など、まず自分のニーズにマッチした職場を選ぶことも大事です。とはいえ、理想の職場に巡り合うのはなかなか難しいのが現実。そもそも介護職として長く働くために大切なことは、むしろ自分自身の適性に関係することの方が多いのです。

ではその適性とは何を指すのでしょうか。介護の現場では、利用者の日常生活全般を支援することになります。食事や入浴をはじめ洗濯や排泄、さらに在宅介護ではお買い物や金融機関への代行をすることもあります。いずれにしても、介護職には丈夫な身体や強い精神力が求められます。このどちらを欠いても、介護の現場で働き続けるのは難しいと言えます。コミュニケーション能力も介護の現場では絶対不可欠です。日常の現場でスムーズな介護を実現するには、利用者と信頼関係を構築しなければなりません。利用者に共感しつつも、観察や傾聴そしてチェックを行い、常に丁寧なコミュニケーションを心がけることが必要になります。こうすることで利用者は介護サービスに安心や満足感を得て、介護職を信頼する気持ちが芽生えます。もしこのコミュニケーションが不十分であれば、利用者と良好な信頼関係を築くのが難しくなります。円滑な介護ができなければ、介護職として働き続けるのも辛くなるでしょう。

ただし最初はコミュニケーション能力に自信がなくても、心配する必要はありません。介護に役立つコミュニケーション技法を身に着け、地道に経験を積み重ねることで、利用者との信頼関係もスムーズに築けるようになります。職場の待遇に加えて、自分に合った条件に叶っているか、スキルアップを図れるかなどさまざま面から転職先を絞ることがポイントです。